悩み相談 中学受験について夫婦の考え方が違うとき、どうしますか?
悩み相談 中学受験について夫婦の考え方が違うとき、どうしますか?
美咲さん
中学受験について夫婦の考え方が違っています。
誠さん
受験させるか、させないかという問題にも決まり切った公式はありません。
中学受験は特殊な受験で、わずか10歳~12歳の子どもにかなりむずかしい勉強をさせることになります。
しかも、受験生はみんながんばっているわけですから、成績が順調に伸びていくことはあまりありません。
受験に失敗して、自信を失い、その後やる気を失った人もいます。
逆に、勉強ばかりして、合格はしたけれども、他人とのつきあい方が分からず、対人関係で苦労が絶えない人もいます。
美咲さん
そんな話しを聞いたことがあります。
誠さん
逆に、受験はさせなかったけれど、合格したまわりの子どもを見て、やはり受験させるべきだったかと後悔している親もいます。
美咲さん
なかなかむずかしい問題ですね。
誠さん
そうです。後悔しない決断をするために絶対必要なことがあります。
それは子どもに決断させることです。
わずか10歳~12歳の子どもは正しく判断できないという人もいます。
しかし、本人の強い意志がない限り合格しない訳ですから、本人が決めることが重要です。
美咲さん
それはそうです。
誠さん
受験するかどうかよりもっと大切なことがあります。
それは、ふだんから子どもにいろいろなことを判断させるということです。
判断には責任が伴い、判断した結果は自分が負わなければならいということが分かるようにふだんから教育していれば、受験のことも判断させられるでしょう。
美咲さん
なるほど。
誠さん
親の役割は、正しい判断ができるように、できるだけ正確な情報を提供することです。
正確な情報がないところに正しい判断はありません。
それと、決断から起こるいろいろな事態をプラスの考え方で子どもをサポートすることです。
受験失敗の経験も、プラスの考え方でとらえれば、将来のプラスにすることができます。
美咲さん
分かります。
誠さん
人生という大きな枠組みの中で、中学受験をとらえることが重要です。
受験も人生の一コマにすぎないのですから。
受験に成功したから人生万事うまくいくわけではないし、受験に失敗したから人生が終わるわけでもありません。
美咲さん
なるほど。ありがとうございました。