新美の巨人たち「岡山後楽園」を見て

 2025年4月19日に放送されたテレビ番組『新美の巨人たち「岡山後楽園」を見て』(放送局:テレビ東京)を見て、岡山後楽園とその背後にある人物・池田綱政の深い人間性と、その理念が今も地元の人々に息づいているということに感動しました。

 

 

まず、「先憂後楽」という言葉を初めて知りました。

「人々より先に憂い、人々の後で楽しむ」という精神に基づいた綱政の政治姿勢が、単なる道徳ではなく、実際に庶民のために能舞台を開き、庭園を開放するという行動として表れたことに心を打たれました。

また、「殿様の御庭でありながら、私たちの御庭でもある」という岡山の人々の誇りと愛着が、まるで土地に根付いた文化として継承されているという点が印象的です。どれほど綱政が庶民に愛されていたかよくわかります。

荒廃しかけた後楽園を「何とかせないかん」と地域で守ろうとする姿には、綱政の精神が現代まで一般の人々の心の中で力強く生きていることがよく表れています。

 

 

総じて、この番組を通して歴史が「過去のもの」ではなく、「今も生きる価値観」として感じ取られました。

振り返って、現在の政治を取り巻く状況を見ていると、こうしたリーダーが現代にも必要だと本当に思います。