悩み相談 雑用ばかり頼まれて困っています。

悩み相談 雑用ばかり頼まれて困っています。

 

美咲さん
雑用ばかり頼まれて困っています。

誠さん
 基本的には、一年を通せば、みんなが同じぐらい雑用をやったことになっていれば一番良いのですが、新人は多少多くなるでしょう。

部下が忙しくしているときには暇な上司が雑用をやれば、部下から慕われる上司になれるでしょう。    

美咲さん
そうですよね。そんな上司のもとで働きたいです。

誠さん
実は、雑用から仕事のヒントが得られることがあります。

例えば書類の整理をする時、書類の中身をざっと確認しながらファイリングを行うことです。内容面や書き方の面で役立つことがあるはずです。

新しい発想が見つかるかもしれません。

また、雑用をすると、職場の環境・情報を広く浅く知ることができます。

それが今後の仕事をスムーズにします。

たとえば、上司から「誰かあの書類がどこにあるか知らないか?」と聞かれたとき、すぐに答えることができたりするかもしれません。    

美咲さん
なるほど。いままで漫然とやってました。

 

誠さん
雑用を嫌な顔をせずに積極的にこなしていれば、よく気が付く人だと周囲から信頼されるようになります。

その信頼も今後に仕事に役立ちます。    

美咲さん
他の人が雑用をしれくれたら、ありがとうと思いますものね。

その人に対する印象がよくなります。


誠さん
ただ、雑用をするとき、感謝を期待するのはやめましょう。

当たり前のことで、自分の仕事効率をアップさせるためにやっていると考えましょう。

そうでないと、だれにも感謝されないと、つらいですからね。    

美咲さん
はい、分かりました。
誠さん
コピーをして、ホッチキスで止めるという単純な作業でも、その資料が外向けのものであれば、雑にやれば、この人はだめだなと思われてしまいます。

やはりキチンとやって信頼を失わないようにしましょう。  

美咲さん
雑用も、雑にしてはいけませんね。

 

 

誠さん
ある製造業の経営者は、雑用をていねいにすることが重要であると言っています。

その理由は、第1に、つまらない仕事でもきっちりできる人は、仕事を面白くできる能力があるからです。

第2に、今は、製品の差別化は、機能自体から、細かいところに驚きがあるかどうかに移っており、細かいところまできっちりやる人が必要になっているからです。  

美咲さん
なるほど。いろいろありがとうございました。