ゲーミングPC購入 選び方と注意点
ゲーミングPC購入時に注意すべきことは何ですか?

1.モニター
解像度(FHD/WQHD/4K)とリフレッシュレートに注意。
〇 注意点:GPUが高性能でもモニターが低性能だと意味なし。
①解像度とは:
画面上に表示されるピクセル(画素)数のこと。
数字が多いほど 細かく、キレイな表示が可能になります。
解像度 表示サイズ(横 × 縦) 特徴
FHD(フルHD) → 1920×1080 → 標準的。多くのPC・モニターで採用。負荷も軽め。
WQHD(2K) → 2560×1440 → FHDより高精細。ゲーマーやクリエイターに人気。
4K(UHD) → 3840×2160 → 超高精細。写真・動画編集や大画面で真価を発揮。
注意点:解像度が高くなるほどグラフィックボード(GPU)への負荷が増加します。
例:4Kで最新ゲームをプレイするならRTX 4080以上が推奨。
②リフレッシュレートとは:
画面が1秒間に何回描き直されるかを表す単位(Hz)。
値が高いほど、動きが なめらかでスムーズ に見えます。
リフレッシュレート 特徴
60Hz 標準 → 動画視聴や事務用途に十分
75Hz → 軽いゲーム・作業におすすめ
120Hz / 144Hz → 本格的なゲーミング用。アクションやFPS向き
240Hz / 360Hz → 超高速。eスポーツやプロゲーマー向き
ゲームジャンル別おすすめリフレッシュレート:
RPG・シミュレーション系 → 60HzでOK
FPS(APEX、CoDなど) → 144Hz以上が有利
レーシング・格闘ゲーム → 120Hz~240Hzが理想
③解像度とリフレッシュレートの関係性
高解像度(WQHDや4K)になるほど、高リフレッシュレートを出すのが難しくなります。
例:4Kで144Hzを安定して出すにはハイスペックGPUが必要(RTX 4080 / 4090など)。
一方で、FHDなら高リフレッシュレートを出しやすく、コストも抑えられます。
組み合わせ例 特徴
FHD + 144Hz → バランスが良く、価格も抑えられる。FPS初心者におすすめ
WQHD(2K)+ 144Hz → 高画質+なめらかさを両立。ミドル~ハイエンドGPUが必要
4K + 60Hz → 映像美重視 。映画・写真編集向き。ゲーミングにはやや非推奨
4K + 144Hz → 映像美+なめらかさの最高峰。ハイエンド構成必須

2 GPU(グラフィックスカード)
最重要パーツ。ゲーミング性能の9割はGPUに左右されます。
①RTX 50シリーズが出て、何が変わる?
おおざっぱに言うと、3つです。
・同クラスでも性能アップ(省電力・フレーム生成も強化される可能性大)
・旧世代(RTX 40シリーズ)の値下がりが進みやすい
・“どの世代を買うか”という選択肢が増える
なので、これからは
・「最新・最強を狙うか」
・「一世代前をお買い得に買うか」
という考え方になります。
②解像度ごとの“考え方”は実は変わらない
FHDなら:中位クラス(旧世代でいうRTX 4060〜4070クラス)
WQHDなら:中〜上位(旧世代でいうRTX 4070〜4080クラス)
4Kなら:ハイエンド(旧世代でいうRTX 4080〜4090クラス)
この基準は、世代に関係ない考え方としてそのまま使えます。
RTX 50シリーズで名前がどう変わっても、
「自分はFHD144Hzなのか」「WQHD165Hzなのか」「4K60Hz/120Hzなのか」
という解像度+リフレッシュレートの軸で、その世代の「中位」「上位」「最上位」を選ぶ、という発想は同じです。
③これから買う人向けのざっくり指針
A. とにかく“最新が欲しい”派
RTX 50シリーズ搭載モデルが出たら、
同じクラスの40シリーズより、性能・効率・機能面で有利になる可能性が高いです。
価格が高めになる代わりに、「数年は余裕を持って戦える」マシンを狙うイメージ。
B. コスパ重視派(かなり多い)
RTX 50シリーズ発表後は、40シリーズ搭載機の値下がりが狙い目です。
例えば:
FHD144Hzゲーミング → RTX 4060 / 4070搭載機が安くなれば“お買い得ゾーン”
WQHDゲーミング → RTX 4070 / 4070 Tiあたりの値頃感をチェック
「解像度の要求」を満たせるなら、1世代前でも十分幸せになれます。
〇 注意点:モデルによっては「ノート用」「省電力版」があり、同じ型番でも性能が大きく異なります。
3. CPU(プロセッサー)
ゲーム+配信、動画編集もしたいなら8コア以上のCPUが望ましい。
Intel:Core i5-13400以上、i7-13700 or i9シリーズ
AMD:Ryzen 5 7600X以上、Ryzen 7/9 シリーズ
〇 注意点:GPUがボトルネックになるため、過剰なCPUは不要な場合も。
4. メモリ(RAM)
16GBが最低ライン。高負荷ゲームや配信・編集目的なら32GB推奨。
DDR5対応のマザーボード・CPUなら、将来性も◎。
〇 注意点:メモリの「速度(MHz)」よりも「容量」を優先。
5. ストレージ
SSDは必須。読み書きが速く、ゲームのロード時間も短縮されます。
512GB〜1TB SSD(NVMe M.2)+必要に応じてHDD(保存用)
〇 注意点:ゲームは1本あたり100GBを超えることも。容量不足に注意!
6. 電源ユニット(PSU)
余裕を持った80 PLUS認証(Bronze以上)の電源を選ぶ。
GPUの推奨ワット数+100~150W程度が目安。
〇 注意点:安価な電源は故障・火災のリスクも。信頼性を重視。
7. 冷却性能とエアフロー
ハイエンドGPUやCPUは発熱が大きいため、良好なエアフローと冷却ファンが必要。
水冷クーラー(AIO)も選択肢に。
〇 注意点:ケースのサイズ・換気設計も確認を。
8. ケースと拡張性
将来的にパーツ交換や増設を考えるなら、ATXミドルタワー以上を推奨。
USBポート数、拡張スロット、RGB搭載なども要チェック。
〇 注意点:小型ケースは排熱問題が起こりやすい。
9. 価格とコストパフォーマンス
用途に応じて、バランスよく選ぶのが賢明。
自作とBTO(受注生産PC)の比較もおすすめ。
〇 注意点:セール時期(ブラックフライデーや年末年始)を狙うとお得。
10. 保証・サポート体制
ゲーミングPCは高額なので、最低1年保証+延長保証オプションを確認。
初期不良対応、パーツ交換サポート、国内サポート体制も大切。

まとめ
これを「買うときに迷わない」形に、もう一段だけ具体化します。
(おすすめGPU/CPU・メモリ/SSDの目安)。
(A)初心者向けゲーミング → FHD + 144Hz(コスパ最強)
狙い:だいたいのゲームを高設定で快適、競技系も十分
目安構成
GPU:ミドル帯(例:RTX 4060 / RX 7600クラス)
CPU:6~8コア級(ここは盛りすぎ不要)
メモリ:16GB(できれば32GB)
SSD:1TB
注意:メモリが1枚挿しだと性能が落ちることがあるので、できれば2枚構成(例:8GB×2 / 16GB×2)
(B)作業・動画編集重視 → WQHDまたは4K(解像度重視)
狙い:編集・書き出しの快適さ+高解像度作業領域
目安構成
GPU:VRAM多めの上位寄り(4K編集や重いエフェクトで効く)
CPU:8コア以上(編集はCPUが効きやすい)
メモリ:32GB推奨(余裕あるなら64GB)
SSD:1TB~2TB(素材で増える)
注意:保存先は、可能ならデータ用SSD/HDDを別にすると運用が楽です
(C)eスポーツ・FPS特化 → FHD or WQHD (2K)+ 240Hz(反応速度重視)
狙い:フレームレート最優先、遅延を減らす
目安構成
GPU:FHDなら中~上位、WQHD(2K)なら上位
CPU:強め必須(高fps維持に効く)
メモリ:32GB推奨
SSD:1TB
注意:モニターだけ240Hzでも、PC側が240fps張り付きできないと旨味が薄い。CPUと冷却をケチらないのがコツ
(D)普段使い中心 → FHD + 60Hz / 75Hz(十分)
狙い:普段は快適、軽めのゲームもそこそこ
目安構成
GPU:エントリー~ミドル下(軽いゲーム向き)
CPU:6コア級で十分
メモリ:16GB
SSD:512GB~1TB
注意:ゲームよりも「静かさ」「省スペース」「消費電力」が満足度に直結しやすいです
どのタイプでも共通で、買う前に
①電源の型番/容量 ②冷却(ケース吸気) ③メモリ2枚構成 ④SSD 1TB以上
ここだけは必ず確認するとハズレを引きにくいです。

