ふんわり 「いほこの引き出し」子どもたちの夏休みの過ごし方 を聞いて

2025年7月18日に放送されたラジオ番組 ふんわり 「いほこの引き出し」子どもたちの夏休みの過ごし方 を聞きました。

親野さんは、夏休みという長期休暇を子どもの「非認知能力(見えない力)」を育てる絶好の機会として捉えており、そのために親の関わり方が重要だと語っていました。

テストで数値化できる「認知能力(例:IQや学力)」に対し、やる気・自己肯定感・集中力・共感性・創造性・コミュニケーション力などが非認知能力です。

この力は、将来の学力・収入・幸福度にも影響を与えると、日本・米国の研究からも明らかになっています。

夏休みは「自由時間」が多く、子どもの自発性を育てるチャンスです。

子どもに任せておくと、動画やゲームに偏ってしまいがち。

だからこそ、「お試し体験の機会」を親が提供することが大切です。

金魚の世話・ロボットプログラミング・プラモデル・自然体験など、選択肢を増やし、好奇心を広げることがポイントです。

体験教室やNPOのイベントもいいが、家庭内の工夫も十分有効です。

風船遊び、新聞紙をちぎる、段ボール工作など、「特別なもの」ではなく、「日常の素材」で創造性を刺激する。

室内遊びと検索すればいろいろ出てくる。

子どもは親が夢中になることに引き寄せられる。

「砂場のトンネル掘り」が上手な親のまわりに子どもが集まってきたように、大人が本気で遊べば、子どもも自然とついてくる。

「一緒に楽しむ姿勢」が、子どもを惹きつける。

ゲームや動画も「親が一緒に」関わることが鍵です。

一緒に笑ったりすることで「共有の経験」に変わり、終わりのタイミングを一緒に作ったりできるようになります。

「この勝負が終わったらご飯にしよう」とか。

終わるときに、「いっぱい遊んだね!」と言葉で締めくくることが大事です。

親が一方的にルールを押し付けるのではなく、一緒にルールを決めることが子どもの納得感と協力を生む。

ルールは、ホワイトボードなどに「見える形で書く」ことがポイントです。

親野さんの提案は、「夏休みをどう過ごすか」という問いに対して、単なる「学習計画」や「お出かけ先の選定」ではなく、子どもの人間力を育てる視点からの提案が印象的でした。