ラジオ番組 マイあさ「介護ストレスの対処法」を聞いて
介護ストレスは、在宅の介護者さんならば誰もが感じ、まあ苦悩されていると思います。
人には地域や家庭に居て積み重ねた時間とか空間、人間関係があります。
介護する人は時間や空間、人間関係を変えなければならなくなるんですね。
例えば時間というのは起きる時間を変えなきゃいけない、食べる時間を変えなきゃいけないということ。
空間っていうのは、今までは別居だったけど、体が不自由になったのをきっかけに同居したり、または勤務先を変更して働く場所を変えたりすること。
人間関係であれば、頼っていた親を今度は子供が守るといった立場の変化があること。
これらに取り組むのがなかなか大変で、うまくいかない時は介護している自分を責めるんですね。
責めるうちにだんだん辛くなってくると、今度は何で私がここまでしなきゃいけないんだろうって。
意味を見失うと、いよいよ介護ストレスになっていきます。
介護しているとふと思うんですね。じゃあいつまで続くって。
死ぬまでって。
ってことは私って親が死ぬこと考えてるの?
なんてひどい子供何だというふうに自問自答を繰り返すこともストレスになりますね。
現実を突きつけられると焦ってくる。
そうすると、どんどん支配的になってくる。
こう自分の思いどうりにしようっていう気持ち、それが介護ストレスを悪化させるんですね。
人は思い通りにならないし、人は思い通りにしてはいけない。
これが人間関係の基本なんです。
この規範を超えることでストレスを感じ、さらには虐待へと繋がることもあります。
分からせてやろうかとか、どうせわからしない、こういった心情を持って行う行為のことを虐待といいます。
虐待にまでつながる前に対処しなければいけないですよね。
介護ストレスを感じた時に、周りのサポートを受ける方法あるでしょうか?
はい、あります。ご自分のイラつきだとか、介護ストレスが高まる前に地域包括支援センターに連絡してほしい。
地域包括支援センターにまず連絡さえすれば、まず話を聞いてくれます。
お話を聞くProですから。
そしてその話からしかるべきサポートを紹介してくれます。
是非ご相談いただきたいと思います。
周りのサポートを受けつつ、介護ストレスと付き合うためにはどうしたらいいでしょうか。
介護ストレスとねうまく付き合おう、そもそもそんなこと思わない。
大切な人を大切にできないこの苦しみは、自分ではどうにもならないってことを知って、人に相談し、然るべき介護サービスを利用し、自分の時間や空間や人間関係を整えることです。
困った時に助けてくださいと言えることを自立といいます。
自立した家族に私自身がなることが、介護ストレスへの向き合い方ですかね。
困った時に助けてくださいと言うことが大事なんです。
■ 地域包括支援センターとは?
地域包括支援センターは、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、介護・医療・福祉などの専門職が連携して支援を行う「地域の相談窓口」です。
特に、番組で強調されているように、介護ストレスを感じたときに最初に相談できる場所でもあります。
■ どんな人が対応してくれるの?
センターには次のような専門職が配置されています:
主任ケアマネジャー(介護の専門家)、
保健師や看護師(健康や医療の専門家)
社会福祉士(暮らし全般の相談や権利擁護の専門家)
彼らがチームを組んで、相談者の話を聞き、必要なサポートにつなげてくれます。
■ どんな相談ができるの?
介護ストレスがつらい。
介護に限界を感じている。
家族の介護で困っている。
サービスをどう使えばいいかわからない。認知症の対応が難しい。
虐待につながりそうな気持ちを抱えてしまっている。といった、いろいろな悩みの早期相談の場になります。
■ なぜ重要なの?
介護は、体力だけでなく心の負担も大きく、ときには「虐待」にまでつながる危険もあります。
番組でも語られていたように、「思い通りにしたい」「自分を責めてしまう」「諦める」といった気持ちが積もる前に、専門家に話すことが必要不可欠なのです。
■ 地域包括支援センターに相談することの意味
相談することは「甘え」ではなく、自分と家族の暮らしを守る“自立した行動”です。
プロに相談することで、必要な介護サービスにつながり、自分の時間・空間・人間関係を見直すきっかけにもなります。
■まとめ
地域包括支援センターとは:
高齢者やその家族を支える地域の総合窓口
介護・医療・福祉の専門職が連携してサポート
介護ストレスや不安を抱えたときに、まず連絡する場所
相談することで、虐待の予防や心の整理にもつながる
必要に応じて、センターを訪ねる・電話することが、ストレスをためこまない第一歩になります。