地球ラジオ「思い出の一杯、最高の一杯」を聞いて

番組が「思い出の一杯、最高の一杯」を視聴者に聞いたところ、いろいろな話が寄せられました。

Aさん

「思い出の一杯といえば、昔アメリカ留学中、ホストファミリーの母さんは毎日学校から帰ってきた私にレモネードを作ってくれました。

一口飲むとほっとするその味は、お母さんの優しさのようでした。

飲みながら学校であったことを話す。

拙い私の英語にも熱心に耳を傾けてくれました。

日本に帰国する朝、お母さんが作ってくれたレモネードを一口一口かみしめながら飲んだ思い出は今でも忘れられません。」

素敵なホストファミリーの母さんと出会えたおかげで、思い出の一杯になったんですね。いい話です。

 

 

Bさん
「30年以上前、初めてパリへ行った時の事。

毎日パリを歩きまわって夜帰る時、ホテルの近くのカフェによってビールを飲むのが日課になっていました。

そんな日が数日続いたある夜、カフェに入っていつもの席に着くと、カフェのウェーターさんがニヤッとして、何もオーダーしてないのに、いつも注文していたビールを持ってきてくれました。

あー、この街に受け入れてもらえたってすごく嬉しかった覚えがあります。

(その日はビール以外をオーダーしようかとちょっぴり思っていたことは秘密です。)」

顔だけでも覚えてくれたら嬉しいのに、何を注文しているかまで覚えてくれたのだから、これは嬉しいですね。

確かにいい思い出ですよね。

 

 

 

Cさん

「付き合い始めて一年ほどたった連休中に亡き妻と初めて旅行した時のこと。

付き合って一年、泊まりで24時間一緒ということが無かった私たち。

どこかぎこちなく始まった旅でしたが、宿について夕食の時間、初めて2人きりの部屋で彼女がついてくれたビールをいただいた瞬間、彼女が愛おしく思えて強く抱きしめ、絶対に幸せにするよと誓いました。

最高の一杯です。」

これはまさに最高の一杯ですね。きっと幸せな人生を送られたんだと思います。

 

Dさん

「イギリスに1か月の短期留学をしていました。

その間に20歳の誕生日を迎え、初めてのお酒を飲んだのがイギリスのパブでした。

同じ大学の留学仲間と一緒にお酒を飲んだのがいい思い出です。」

初めての一杯がイギリスとは。おしゃれな思い出で最高ですね。

 

 

Eさん

「それは最近旅行したモロッコのミントティーです。

モロッコの宿泊場所リアドに到着すると、宿の人は、慌ててチェックイン手続きなどしないで、まずミントティーを出してくれます。

ミントティーのいれかたはコップを高く持ち上げ、お盆の上のガラスのコップに注ぎます。それから砂糖をたっぷり入れます。

そしてしばらく宿の人とおしゃべりをして、ゆったりとした感じです。おもてなしなんですね。」

それぞれの国にはそれぞれのやり方があって、いいですね。

 

 

Fさん

「会社の部門の同僚同士で自然発生的に飲み会になりました。

何か異様に盛り上がって、みんなビールを頼みまくり、お店のビールを飲み干してしまったことがあります。

理由はわからないけど、あの時のビールは格別にうまかったな。もう30年以上前の良い思い出です。」

自然発生的に飲み会。若き日のいい思い出ですよね。私にもそんなことがありました。

 

Gさん

「ヨルダンに住んでいたとき、車にお茶セットを常に積むのですが、疲れたら高速から少しそれた道でお湯を沸かし一杯。

広大な砂漠で飲む紅茶はおつなものです。

道端に生えている草をやかんに入れに出すのがヨルダン流。

入れる草は、なんと野生のローズマリー。

ローズマリーと共にたくさんの砂糖と紅茶。

煮出した紅茶は意外と美味しく、たまに飲んでいます。」

野生のローズマリーを入れる。やはり、それぞれの国にはそれぞれのやり方があって、いいですね。

 

 

Hさん

「私の思い出の一杯は婚約していた夫とバーに行った時の事です。

わたしはアルコール類は飲めません。

しかし、その時生まれて初めて美しい色のハイボールを飲みました。

美味しかったのですが、しばらくすると顔が真っ赤になり、ふらふらして歩けなくなってしまいました。

夫に支えてもらい歩こうとしましたが、歩けません。

その日、家まで夫におんぶをしてもらい、河原の土手を歩いて帰りました。

56年も前の甘酸っぱい懐かしい思い出です。」

いや、いいですね、これもまた素晴らしい人生の一コマです。

 

いろいろな人生、いろいろな国々の風習を実感し、非常に心を動かされた番組になりました。