NHKラジオ まんまる「知識なしでも美術館は楽しめる!」を聞いて
この番組を聞いて、知識なしでも美術館は楽しむコツがいろいろ分かった。
第一に、前のめりになりすぎない。入場料の元を取ろうとか思わない。何かを得ようっていうんじゃなくて、私が好きな作品をひとつでも見つけられたらいいなぐらいの気持ちでいることが大事。
第二に、自分に置き換えて作品を見る。自分にとにかく引きつけて考える。たとえば、タイトル見ないで作品見て、私はこんなタイトル付けるなあとか、この絵なら30万円で買うなあとか、この展覧会で一個だけ持って持って帰るんだったらどれにしようかとか思いながら見る。
第三に、気になった作品のメモを取る。予習より復習の方が大事。復習しておくと、この人はこういう人で、この絵はこういう絵だったんだなみたいな形で、より好きになる。より深く味わうことができる。
第四に、テーマパークのように楽しむ。展覧会だけじゃなくて、美術館そのものの雰囲気だったり、建物だったり、そのカフェだったり、お土産など、すべてひっくるめて、楽しむ。美術館は、トータルで演出をかけているので、そこを楽しむ。
第五に、一回回った後、もう一度最初に戻って二回目としてもう一度回る。まず一回目は全体的に見て、ペース配分を掴んで、それから2回目は一回目で気になった絵をしっかり見ていく。
第六に、箱推しできる美術館を見つける。自分と相性が合いそうな美術館を見つけていくと、この美術館がやってるんだったら全然知らない絵でも私にとって面白いはずだって思えるようになってくる。それで未知の作家と出会えたり、作品と出会えたりするっていう確率が高まり、自分の好きな世界がより広がっていく。
あと、好きな絵に出会ったら、その絵でお話をする。右の上には鶴が羽を広げており、左の下から真ん中上にかけては松の木が伸びているなどと詳しく描写する。また、登場人物の心情や置かれた状況などを想像して詳細に描く。そうすれば細かいところまでしっかり見ることができる。
この20年くらいで美術館がだんだん好きになっていったが、この番組を聞いて、さらに好きになりそうで、とてもよかった。